許光俊『クラシックを聴け!』読了

クラシックを聴け!―お気楽極楽入門書

クラシックを聴け!―お気楽極楽入門書

サブタイトルが「お気楽極楽入門書」だが、気楽なんてもんじゃない。極楽ではあるのかもしれんが。
著者はクラシックを真に理解するために、ミステリを読みサラダを作れと云う。構成を理解し、調和を楽しめと云うことらしい。まあそうかなと思う。
あとは、クラシックの代表的な5曲を実際に聴きながら読める形で解説してある。チャイコフスキーロメジュリモーツァルトピアノソナタK.545、ベートーヴェン第九、シューベルト未完成、ブルックナー8番の5曲。オケの曲が主なので、はっきり云ってよく知らないものもあるんだけど、非常にわかりやすく且つ要点を外さずの解説だと思う。これから年末にかけて第九シーズンだが、初心者でもこれを読んどくと非常に深く鑑賞できるんじゃないだろうか。
これだけの厳しい姿勢を貫くのもすごいよなーとは思う。クラシックはほぼ滅びたなんて書いているが、この本が出たのもう10年前だもんなー。