ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 熱狂の日音楽祭 155・156 岡田博美

155
5/2 8:45PM ホールD7

ピアノ:岡田博美

156
5/2 10:30PM ホールD7

アンコール

ピアノ:岡田博美

ラ・フォル・ジュルネに行くのは実は初めて。第1回の時はベートーヴェンがテーマと云うことで、ツェルニーの結構珍しい曲とかもあったように記憶してるけど、機会がなくて行けなかった。
で、今年はテーマが「民族のハーモニー」。聴きたいプログラムが目白押しだったのと、GW中に見事に何の予定もなかったので、調子に乗って毎日全16公演(すべてピアノ独奏orコンチェルト)のチケットを取ってしまった。ここまでの数になるとさっさと感想書いておかないと後で大変なことになるので、忘れないうちにさらっと。
で、個人的オープニングは岡田博美によるアルベニスのイベリア全曲。(実はその1つ前のドマルケットのチェロも行きたかったんだけど*1、チケットが手に入らなかった。)ブリジット・エンゲラーが来れなくなった今(リャードフ、ルビンシテイン、アリャビエフなどを弾く予定だった)、個人的最注目プログラム。
イベリア全曲というとどうしても2005年のアムラン来日公演と比べてしまうが(岡田博美も全曲演奏会を行なっている。その時のライブ録音→asin:B00005Q87B)、あの時もアムランでさえ結構きつそうだな、こりゃやっぱり曲が無茶だよなあと思ったりしたもんだけど、今日の感想もやっぱり無茶苦茶な曲だよ、と。知的アプローチと云うか明晰な演奏にはどうしても無理がある程の難しさ(ライブでは)。とは云っても勢いやセンスに任せるだけの演奏も困りもの。
岡田博美の演奏はきついところはきつそうだったにしろ、かなり練りこまれていて、かつ熱くて興奮できる演奏だったと思う。特に第1集終曲「セビリアの聖体祭」や第2集終曲「トゥリアーナ」は素晴らしかった。
ちなみにアムランは第1集→4→2→3の順に演奏してたけど、それは結構正解だったかも(第1,2集は静かな曲が多く、3,4は逆なのでバランスの問題)。個人的に一番好きなのは第3集終曲「ラバピエース」だし、それで締めてほしかった。実際「ラバピエース」にはブラボーも飛んでいた。

*1:ショパンの「序奏とポロネーズ」目当て