伊井直行『愛と癒しと殺人に欠けた小説集』

愛と癒しと殺人に欠けた小説集

愛と癒しと殺人に欠けた小説集

うわーナニコレ面白い。終わり方と視点の自由さが衝撃的。
「ヌード・マン」ラストがびっくりするほど変。
「掌」やはり終わり方が凄すぎる。
「ローマの犬」子供視点ではないのに、三人称が「お父さん」とか「お母さん」というだけで非常に奇妙な味わいがある。
「スキーに行こう」脚色を加えないで書くことを主眼に置いたらしいが、これ好きだなあ。
「微笑む女」ほんのちょっぴり幻想的。
「えりの恋人」文体の到達点だってのはまったくわからなかったが、とりあえず色々とむかつかされたのは確かだ。