(DVD)伝説のルガーノ・リサイタル1981/ミケランジェリ(amazonへのリンク)

曲目はベートーヴェンソナタ第12番「葬送」、同11番、シューベルトソナタD.537、ブラームスの4つのバラードop.10。
この日の演奏はCDでは発売済。映像がカラーで思いのほか綺麗だったのに比べて音があまりよくないので残念だ。まあそれでも演奏の凄さは十分に伝わる。と云うか、あのミケランジェリの異常とも云える必死さは実は映像で見た方が効果が倍増するのかも。汗も、どうしてもあぶら汗に見えてしまう。何かもう、命を賭けて演奏しているような。熱い演奏ではなくて、死ぬほどクールな演奏だから余計にその鬼気迫る表情が目立つ。演奏がまるで苦行だ。このプログラムの中では個人的にはブラームスがお気に入り。苦行から産み出される極上の音楽に酔い痴れろ。
客席がたまに映るんだけど何故か聴衆のほとんどが女。しかし、演奏が終わって拍手もらってもにこりともしないミケ様萌えだな。