ミケランジェリのシャコンヌ

と云いつつ、その友人がシャコンヌ目当てに私の一番好きなピアニストのミケランジェリのCDを買ったと云うので、負けじとミケランジェリシャコンヌ全4種類を聴き比べ。
48年ロンドン、55年ワルシャワ、73年ルガノ、88年ブレゲンツ。この4つで全て。友人が買ったのは73年ルガノ(7枚組1500円くらいで売ってるBOXに入っているもの)。
結論から云うと73年が音、演奏共に一番いいと思った。音質がいいと云っても年代から考えると悪いが。演奏は非常にカチッとしていてミスも殆どなし。ライブでこんなに弾けると云うのは本当に恐ろしい。48年は音が悪くて厭。55年は演奏に僅かに瑕あり。88年は音、演奏どちらもダメ。膝上録音だし。80年代後半の演奏はキレが感じられないとよく云われるが、それを初めて実感した。
ミケランジェリの演奏ってだけで何か許せちゃう自分がいて、今まであんまり聴き比べとか、批判的に聴く事ってなかったので、面白かった。それにしてもいい音の録音がないのが非常に残念だ。