青木祐子『恋のドレスとつぼみの淑女』読了。

どっかでこれはコバルト版京極堂だ、みたいな感想を見たので読んでみた。
まあ全然京極堂ではなかったんだけど、それはそれとしてなかなか面白かった。謎は他愛もないものだけど、一応ミスリードらしきものもあって、かたちにはなっているし。でも、その謎よりも、人の心のかたちをそのままドレスに仕立てると云う主人公クリスの設定が魅力的で、ほんわかした雰囲気で読み通した。クリス自身も少し謎めいた人物で、シリーズを通して成長していきそうなので、次巻以降も期待。