原武史『鉄道ひとつばなし』読了。

鉄道ひとつばなし (講談社現代新書)

鉄道ひとつばなし (講談社現代新書)

こちら(id:chakichaki:20050510#p1)で紹介されてて面白そうなので読んでみた。鉄ちゃんじゃなくても楽しめました。と云うより鉄ちゃんじゃないからこそかな。
気になったのは勿論「鉄道発達史から見た茨城県」。関東地方で、東京からの私鉄が1本もない唯一の県だそうだ。云われてみればそうですな…・・・。しかも常総線は非常に珍しい非電化の複線らしい。おー、あれ珍しいのか。そんなところにようやくできるつくばエクスプレス。これで念願の東京からのJR以外の路線ができるよ、父ちゃん。しかーし、つくば住民にはバス通勤がデフォルトなのだ。はたしてどうなることやら。
地方や会社による鉄道文化の違いも面白い。大阪行って電車乗ると細かいとこで結構戸惑いますよね。他にも、その日のうちに東京駅に着くには何時に電車に乗ればいいか、と云う県別ランキングはマニアックになりそうですが、それだって、新書だから当たり前だけど一般人にも興味を引く話になっています。まあ時々懐古っぽくなるのと、著者の好き嫌いがはっきりでてるのはご愛嬌か。オタクによる一般向けの話ってのはこうあるべきと云う内容でした。