岡田将 リストへの憧憬


12/8 7PM トッパンホール
オールリストプログラム

  • 2つの伝説 S175より第1曲「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
  • バラード第2番ロ短調 S171
  • コンソレーション S172
  • スペイン狂詩曲 S254

アンコール

ピアノ:岡田将

リスト好きとしてはプログラムも魅力だったし、何と云ってもこの間ソナタを聴き逃した→id:nadzuna:20041123:matsumoto ので、行ってきました。
最初の伝説が始まって、最初はおおっと思ったのですが、プログラムが進むにつれ違和感の方が大きくなってしまいました。良くも悪くもセンスに任せて弾くと云う感じ。そのセンスが自分の感性と合えば心地いいのだと思いますが(実際会場は沸いていました)、私としては弾き飛ばしているように聴こえました。それと、伸ばすべきでない音が次のフレーズまで残ってしまうなど、音にも少し気を遣ってほしかったです。
目玉のソナタに関しても同じ印象です。指は回るし、ピアノもよく鳴っているんだけど、もう少しじっくり弾いてほしいところで、さっと流してしまう。この曲は、もっと緻密な演奏が好みです。
と云う訳で、やっぱり弾き飛ばしてる感じかなあ。弾き急いでいる訳ではないと思うんです。かなりのスピードでしたが、それでも余裕が感じられましたし。つまり、そう云う芸風と云うか解釈なんだと思います。余計なルバートなんかはほとんどないんで、そこは結構好きだったんですが。