北山猛邦『『クロック城』殺人事件』（amazonへリンク）読了。

物語を構成する要素はものすごく魅力的だと思う。でも、その組み立て方がお世辞にも成功してるとは云えない。幻想的な世界も巧くできあがっていないので、前半はかなり読みにくい。普段なら「つまらん」って切り捨てるんだけど、何故かそれができない。どうしてだろう。材料の選び方が個人的に好みなのかな。首切りの理由なんかはかなり好きだし。本人の意図する世界観が巧く出せれば…。それにまだ技術が追いついていない。でも『アリス・ミラー〜』なんかは結構好評のようだし、期待は持てる。あ、でも次回作の予定なんかはあるんだろうか。不安だ。
それから、これ解決編が袋綴じになっているんだけど、古本で買ったので、最初それに気付かず図解をちらっと見てしまって (´・ω・`)ショボーン。なんかむかつくから新しいの買い直そうかな。