麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』読了

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社ノベルス)

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社ノベルス)

何かの文庫での笠井潔の解説で、この本のネタバレ食らったーと長年思ってたんだけど、最後まで読んだらそのネタバレされたトリックと全然違ってビックリした。
不味い文章がチラホラあるのに加えて、キュビスムについての解説やら何やらで読みにくさがあって、ややつらかった。
映画の部分は明らかにソナタ形式の再現部を意識してるんだろう。ただ、提示部とほとんど変わらないモーツァルトのような再現部ってのも、少し芸がない感じはする。作中にウェーベルンとか出てくる割に。