『新潮』2004年5月号読了

もうこれ云うのも飽きたけど4年前の文芸誌! 例によって気になったもののみ。
中村文則「悪意の手記」。これが悪意? イマイチピンと来ない。
佐藤友哉「大洪水の小さな家」。これもイマイチ。向かっている方向性は中村文則よりも全然支持できるのだけど。
中島一夫「踏切を越えて 志賀直哉の"幼女誘拐"」。志賀直哉「児を盗む話」は、まんま幼女誘拐の話らしい。興味が湧いた。
保坂和志「『フランドルへの道』、フロイト-ラカン 小説をめぐって(五)」。人称の話はこの時読んでいた阿部和重『プラスティック・ソウル』を読むヒントになった。