辻村深月『子供たちは夜遊ぶ(上・下)』読了。

子どもたちは夜と遊ぶ(上)

子どもたちは夜と遊ぶ(上)

子どもたちは夜と遊ぶ (下)

子どもたちは夜と遊ぶ (下)

前作は高校生の物語でしたが、今作は大学生。登場人物同士の関係をつかむまでに時間がかかるという点は相変わらずで、それを欠点と捉えてしまう人にはつらいかもしれませんが、この人の場合はその人間関係を描く過程が本領なので問題なし。ミステリ的な仕掛けも充分驚かされました。少し不満がないでもないのがiの正体。やや安易かと。でも2作目でこれだけのものを出せたというところは素直に評価。今後も読みたいと思います。