ネルソン・フレイレ・ピアノリサイタル@王子
7/5 7PM 王子ホール * アンコール
ピアノ:ネルソン・フレイレ |
で、やっぱり行って正解。バッハ/シロティは正規のプログラムに入ってるからなのか、この前のアンコールの時より丁寧な演奏。やはりオルガンのような響きがよかったです。続いてのソナタは少し変わった演奏。トルコ行進曲が少し好みとは違いましたが、1楽章の変奏曲は素晴らしかったです。次のフランクは大好きな曲で、演奏も文句なしでした。
休憩を挟んでの「沈める寺」はこれまた少し癖のある感じ。王子ホールは初めてだったのですが、結構好みの響きだったことも相俟って、金魚と詩曲は音色が抜群によかった。トリの謝肉祭も堂に入った演奏で、感動しました。特に「キアリーナ」がお気に入り。
アンコールは今回は5曲! ヴィラ=ロボスが3曲。演奏中にはっと気付いたんですが、フレイレとヴィラ=ロボスはブラジル出身で同郷なんですね。
終演後はサイン会もあったようですが、帰りが遅くなってしまうのとCDが少し高かったので参加せず。でも、これだけ気に入ったんだから貰ってくればよかったかな。
つくばで聞くまではフレイレと云うと専らシュトラウス/ゴドフスキの「こうもり」の録音(asin:B00005FGDG)の印象からかテクニックやフォルテが持ち味だと思っていたのですが、今回、モーツァルトの第1楽章やフランクのコラール、謝肉祭などを聴いて、実は弱音にこそとても魅力のあるピアニストなんだなと気付きました。