ネルソン・フレイレ・ピアノリサイタル@王子


7/5 7PM 王子ホール

アンコール

  • ヴィラ=ロボス:
    • ブラジル風バッハ第4番から「プレリュード」
    • 「赤ちゃんの一族」第1組曲「お人形たち」から「小さな白い陶器の人形」
  • グルック/(?):オルフェオのメロディ
  • ヴィラ=ロボス:ブラジルの子供の謝肉祭から「少年ピエロの名馬」
  • モンポウ子供の情景から「庭の乙女たち」

ピアノ:ネルソン・フレイレ

同じ時間にサントリーでグリモーのコンサートがあって、それがこの間のつくばのフレイレid:nadzuna:20050627:freire)と曲目が結構かぶるので聴き比べをしようかなとも思ってたんですが、王子のチケットが安く手に入ったので、こっちに行きました。この間の演奏もよかったことだし、プログラムも魅力的だったので。
で、やっぱり行って正解。バッハ/シロティは正規のプログラムに入ってるからなのか、この前のアンコールの時より丁寧な演奏。やはりオルガンのような響きがよかったです。続いてのソナタは少し変わった演奏。トルコ行進曲が少し好みとは違いましたが、1楽章の変奏曲は素晴らしかったです。次のフランクは大好きな曲で、演奏も文句なしでした。
休憩を挟んでの「沈める寺」はこれまた少し癖のある感じ。王子ホールは初めてだったのですが、結構好みの響きだったことも相俟って、金魚と詩曲は音色が抜群によかった。トリの謝肉祭も堂に入った演奏で、感動しました。特に「キアリーナ」がお気に入り。
アンコールは今回は5曲! ヴィラ=ロボスが3曲。演奏中にはっと気付いたんですが、フレイレとヴィラ=ロボスはブラジル出身で同郷なんですね。
終演後はサイン会もあったようですが、帰りが遅くなってしまうのとCDが少し高かったので参加せず。でも、これだけ気に入ったんだから貰ってくればよかったかな。
つくばで聞くまではフレイレと云うと専らシュトラウス/ゴドフスキの「こうもり」の録音(asin:B00005FGDG)の印象からかテクニックやフォルテが持ち味だと思っていたのですが、今回、モーツァルトの第1楽章やフランクのコラール、謝肉祭などを聴いて、実は弱音にこそとても魅力のあるピアニストなんだなと気付きました。
20世紀の偉大なるピアニストたち?ネルソン・フレイレ

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