アレクサンダー・ガヴリリュク ピアノリサイタル

行ってきました。ピアノソロを聴きに行くのはホント久しぶり。多分2年振りくらい。
プログラムは以下の通り。


9/15 7PM サントリーホール

  • バッハ:イタリア協奏曲 BWV.971
  • ショパン:幻想曲 Op.49
  • リスト:

アンコール

ピアノ:アレクサンダー・ガヴリリュク

まずイタリアコンチェルト。ややテンポ抑えめの第1楽章で始まったんですが、どうにも音に締りがない。やっぱりサントリーはピアノソロにはでかすぎるなと一瞬思いました。で、第2楽章はまあまあよかったんですが、両端楽章が少ししまりのない感じで、ちょっと物足りなかったです。
ショパン。これも少し焦点がぼやけ気味で、特に高音がカチッと決まらない。ただ、ラストの一瞬静かになるところ、あそこはよかったです。
前半の2曲はどうもふわふわしていてなんだかなーと云った感じでした。ホールの問題かもとも思いましたが調律や座席の問題かもしれず、その辺の知識がないのでなんとも云えません。
そして何故かこんなところに入っているコンソレーション。前半は静かな音の方が映えていたので、あまり期待していなかったこの曲ですが意外とよかったです。でもあまり間をおかず始まったタランテラが素晴らしかった。この曲になって本人もようやく勘を取り戻したのか、生き生きとしていました。
休憩を挟んでロシアものソナタ3連発。1曲ずつ云々できるほどには聴き込んでいない曲なので詳しくは書けませんが、タランテラで勢いに乗ったのか集中力の高い演奏だったと思います。ピアノもよく鳴っていたし。
アンコールはまずロシアもの3曲。スクリャービンラフマニノフ。有名曲ばかりやってくれました。そして、最後にお待ちかねモーツァルト/ヴォロドストルコ行進曲NHK-FMで去年10月の来日公演を放送した時にもこの曲をアンコールで弾いていて、今日もやってくれないかと密かに期待していたのでキターと内心叫んでしまいました。ラジオでは結構ミスタッチが多いと思ったんですが、1年経って確実にうまくなってました。
終演後「あのトルコ行進曲すごかったねー」なんて話す人たちもいました。やっぱりこう云った曲がライトなクラシックファンを引きつけるうってつけの曲だと思うんですけどね。中にはこう云う曲に眉をひそめる人もいるかもしれませんが。フジコや村治佳織が売れている今、せっかくクラシックに入った人を取り込む努力をして欲しいものです。
なんか演奏の良し悪しと云うよりは個人的な曲の好き嫌いでしか語ってませんが、まあこんなもんでしょう。
で、この後もガヴリリュクのリサイタルはあって23日のさいたまでのプログラムはショパンの代わりにスカルラッティソナタト長調L.487とリスト:パガニーニによる超絶技巧練習曲第6番。ホントはこっちの方が行きたかったんですが、個人的事情によりやむなく断念。ん? 「超絶」ってことは初版? うわー、やっぱり行きたいぞ。