吉松隆の宇宙

id:gb-syokityou:20031007#p1で知ったコンサートに行ってきました。曲目はチェロ協奏曲「ケンタウルス・ユニット」(初演)、交響曲第3番。トライエムのクラシック事業からの撤退、神原音楽事務所の閉鎖など、クラシックファンにとって由々しき事態が続く最近、やっぱりファンなら少しは実際の演奏会にも行かなくちゃなあと思って、行く気になったのでした。
東京オペラシティに行くのは初めて。思ったより大きくないホールだ。1,600席くらいだろうか。オーケストラメインのコンサート行くのも初めて。あ、日本のオケを聴くのも初めてだな。
最近の吉松隆は綺麗な音を安易に使っていてダメだ、みたいな意見が一部にあったりするみたいだが、チェリストを半人半馬のケンタウルスに見立てたらしい(面白い趣向だと思う)新作のコンチェルトは、そんなやわな曲ではなかった。力強さのある曲なので、その意味で交響曲第3番とのプログラムと云うのは非常に合っている気がした。チェロのソロが聴こえにくい部分もあったけど、それはコンチェルトにいつも付きまとう問題かもしれないし、席の悪さもあったかもしれない。録音の予定がすぐあるみたいなので、じっくり聴いてみたい。
しかし、やっぱり実際の演奏を聴くと、音楽は時間芸術だと云うことが実感できていいですな。