『百鬼夜行―陰』でした。(id:h-moto:20030716)

そそ、『陰』はめちゃめちゃよいのですよ。『姑獲鳥』と『魍魎』と『絡新婦』を3回ずつぐらい読んだ後に『陰』を読むと死にます。勿論『陰』単独でも楽しめるんだけど。でも、『魍魎』と『絡新婦』の関わりなんかを知っちゃうともうこの関連させて読む快感からは逃れられない。京極夏彦は作品世界を立体的に組み立てているから、そのどこを切っても物語になっちゃうところがすごいなあ、と。新作もいいんだけど、ファンとしてはそういったサイドストーリー的なものをどうしても求めてしまう。ファンとはいつでも貪欲で保守的なものです。